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エジプト人留学生に関する情報

エジプト人学生の留学への関心

エジプトの公立の大学教育は原則無償なので、学費を負担してまで海外の大学に留学しようという考えは、特に学部留学に関してはあまり一般的ではありません。
ただ、一部の富裕層の中には、子弟に質の高い教育を受けさせることに非常に熱心で、エジプト国内の私立大学に通わせたり、欧米の大学に留学させたりするために、高い費用を支払うこともいとわないという親が増えています。カイロ、アレキサンドリア等の大都市には、それら富裕層の子弟が通う私立学校が多数あり、英国や米国の教育制度に則った幼稚園から高校までの一貫教育を行い、卒業生の海外大学への進学を積極的に後押ししています。これらの私立学校の中には日本の国公立大学よりも高い授業料を徴収しているものもあり、そこからも、富裕層の子弟の教育への関心の高さが伺えると同時に、日本の大学にとっての学生リクルートのためのマーケットが存在することを示しています。
また、大学院での留学についても、私立大学に通う富裕層の子弟が私費での留学を希望する例が多くある他、後述のエジプト政府奨学金による留学を志す学生がたくさんいます。

国費留学生(大使館推薦)

(1) 募集方法

大使館推薦による国費留学生は、現在では以下の2つの方法で募集されています。

  • 在エジプト日本国大使館による直接公募
  • エジプト高等教育省海外派遣部門による候補の指名

1999年以降、日本留学の門戸を広げるために大使館による直接公募がはじまり、エジプト高等教育省を通しての指名による国費留学生は年々減少しています。

(2) 大使館推薦による国費留学生決定スケジュール

4月~5月初 申請期間
5月中旬~6月初 大使館による第一次選考:書類審査、語学力(日・英)試験、面接
6月上旬 第一次審査結果発表
6月~8月 第一次審査合格者は日本の受入れ大学の指導教員から受入れ内諾書を受領し大使館に提出
3月 最終審査結果発表
4月または10月 渡日、入学

(3) 大使館推薦による国費留学生数

エジプトからの国費留学生の大使館推薦枠は年々減少しており、2012年度分は研究留学生8名、日本語日本文化研修生1名でした。この限られた枠に毎年300名近い学生からの応募がありますが、平成23年は、日本での東日本大震災に加えて、エジプト現地で起こった政情不安の影響でこの時期に国を離れることを躊躇する学生も多かったようで、100名程度の応募にとどまりました。

エジプト政府派遣留学生

(1) エジプト高等教育省海外派遣制度について

次のようなカテゴリーがあり、毎年350名程度の学生が米国、ドイツをはじめとする先進国の大学に派遣されています。

  • 博士号取得目的での派遣(最大4年)
  • 博士課程在籍者を、海外の大学に研究またはデータ収集目的で派遣(1年)
  • ポスドク研究者の短期派遣

(2) エジプト政府奨学金の概要

日本に派遣されている留学生が受給している奨学金の内容は、以下の通りです。

  • 入学料、授業料
  • 月額20万円
  • 健康保険料、その他

(3) 派遣者の決定プロセス

  • 申請資格:エジプトの国立大学に在籍する者
  • 申請書類:研究計画、留学を希望する大学の指導教員からの受入れ内諾書
  • 申請方法:インターネットによる申請
  • 審査:エジプト高等教育省海外派遣部門による分野別審査

以前は一次審査として所属大学での内部選考がありましたが、2年前から廃止され、現在は応募要件を満たせば誰でも自由にインターネットで申請することができます。

(4) 近年の傾向について

2006年~2007年を境に、海外派遣制度の抜本的な見直しが検討されることになりました。この結果、2008年及び2009年には新規派遣を行わなかったため、日本へのエジプト政府派遣留学生数は減少しました。しかし、制度改革の完了にともなって、今後は再び派遣留学生数の増加が見込まれています。

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