九州大学海外派遣留学生 最終報告書

留学先大学名

   ワシントン大学 (University of Washington)  (国名: U.S.A.    )

留学先学部名(またはプログラム名)

Exchange - Arts and Sciences

留学期間

         2003年   9月   〜   2004年  6

学部/学府年次

教育学部

   年次〜   年次

留学により卒業または修了が遅れる見込みの有無とその期間

無  (期間:  1年間  )

遅れる見込みの方はその理由を書いてください

NO.に○印をつける)

1.4年次に留学したため 2.単位が不足するため 3.新卒で就職したいため

4.その他(具体的に記入)

                          

卒業を遅らせないためにどのような配慮や工夫をしましたか?

  卒業が1年間遅れることは留学する時点で決定していたので、それを遅らせない為の準備は特別してきませんでしたが、帰国後の準備の為に留学先から学生掛、担当教官にEmailや電話で連絡をし、卒業の為に必要な単位について確認しました。

進路の予定

2.大学院進学                  

 

1.留学先大学について

授業(カリキュラム等)の概要について

 

 

 講義中心であったり、小人数でのディスカッションが中心であったり、また週あたりの授業の回数も毎日あるものもあれば週1回のものもあり、形式は授業の内容やレベルによって様々でした。言葉の問題もあり一般の学生と同じ様に授業についていき、成果を出すのは簡単ではありませんでしたが、担当教官と個別に話す機会を利用して成績のつけ方や日常の勉強の仕方について相談することで問題を解決していくことができました。

 

 学期末毎に学生による授業内容の評価が各授業に対してなされており、評価する項目も講義の内容だけでなく、「課題が意義のあるものであったかどうか」、「教官は学生からの質問に対しどのように返答していたか」等と細かく設定され、またその集計結果を学生がインターネットを通じて閲覧できるようになっており、授業及び教官の質の向上に役立てられているようでした。

留学先大学のサポート体制について

(語学面/勉学面/精神面/住居・生活面など)

 

 大学に到着し学期が始まるまでの約10日間に新入生用のオリエンテーションが行われ勉学面だけでなく生活面での準備をする上でも大変助けになりました。

 FIUTS(The Foundation for International Understanding Through Students)によって企画・運営された留学生対象のオリエンテーションでは学内施設の利用方法、大学周辺やダウンタウンの地域情報、ビザや入国手続き、銀行のシステム、治安対策についての説明が10日間に渡って行われ、同時にキャンプやバーベキュー等留学生が友達を見つけ親睦を深められる行事も設けられて馴染みの無い土地での生活を楽しく且つ安全に始められるように準備されていました。学期中もFree Wednesday Lunchを中心にFIUTS主催のイベントが設けられ様々な国の学生と文化交流しながらシアトルでの生活を楽しむことができました。

 交換留学プログラムを扱っているInternational Program & Exchange (IPE)の方からは日本でビザ取得やワシントン大学への学生登録をする段階からEmailを介してサポートしてもらっていましたが、ワシントン大に到着後も交換留学生対象のオリエンテーションや授業登録、授業料や保険に関わる問題の解決等についていつも助けて頂きました。

 日常の勉強に関する問題は担当教官と直接相談して解決することが多かったと思います。メールを出しても返事の無い時はOffice Hourに教官の直接オフィスを訪ねることもありましたが大抵の場合どの先生も問題の解決に積極的に援助してくれました。

 レポート課題についてはWriting Centerで英語やレポートの内容について添削を受けられるので一般の(アメリカ人の)学生だけでなく多くの留学生も利用していました。Writing Centerは各学部やEnglish Learning Centerに設けられていました。

 私は利用しませんでしたが、精神面の問題に対してはカウンセリングも受けられるようです。

 日本人の学生に寄る団体JSA(Japanese Students Association)の活動に参加することも、同じような問題を今まで解決してきた他の学生と知り合える良いチャンスになると思います。

 学外でアパートやシェアハウス等に住みたい場合の情報はStudent Housing Affairsのオフィスで得られます。

留学先大学に対する感想

 

 

 

 

 

北米西海岸有数の大学で学ぶことができ、他に代え難い有意義な1年を過ごすことができたと思います。大規模なキャンパスを抱える総合大学らしく、ワシントン大学ではESL(English as the Second Language)からMedical Schoolまで幅広い専門分野のプログラムが提供されており、交換留学生としても自分の専門に限らず興味のある他の分野の授業を受ける機会を得ることができました。

図書館の蔵書やデータベースも巨大で、コンピューター等の情報機器もキャンパス中に多く設置され充実した環境がそろっています。授業登録や教官との連絡等、副読本や課題の為の文献など、大学に関わる多くの作業をインターネットを通して行える点は非常に便利だと思いました。

勉学について問題を抱えた時でもそれを解決する方法も見つけられるように配慮されているので(例えば、担当教官及びTAのオフィスアワーやメールアドレスが授業シラバスに載せられており必要な時はすぐ連絡がとれる)、言葉の壁があり多くの困難を抱えながらも前向きに楽しんで勉強することができました。

同じ大学への留学を希望する人たちへのアドバイス

 

 

 

 

気候の面では雨が多くあまり評判のよくないシアトルですが、UWキャンパスはいつも落ち着いた雰囲気で学術的な資料や環境も整っており、のびのびと勉学に励むには最適の場所だと思います。ワシントン大学には他のアジアからの留学生やアジア系アメリカ人の学生も多く、お互いに知り合うと似通った文化を持つ友達として学業面においても、生活面においても助け合って行けると思います。

留学生は言葉のギャップがあるせいでどうしても日頃の勉強に時間を必要としますが、時には羽を休める時間を持ってシアトルやワシントン州、また近隣のオレゴン州やカナダなどにも出掛けてみると文化的な国際交流もはかれて良いでしょう。公共施設やシアトル市が行うイベントなどでボランティア活動をしてみることもシアトルのコミュニティの中に入って地元の人と直接知り合うことができる良い機会になると思います。

アメリカの大学での成績のつけ方や各学生の勉強の仕方は日本の大学のそれとは異なる点も多いと思います。九大にいるうちからJTWプログラムの授業を受講するなど学内で得られる機会を有効活用して英語での授業や課題をこなせるように準備しておくと良いと思います。

 

個人的な反省からですが、早めの準備をお勧めします。TOEFLのスコアの取得、ビザの取得、予防接種の証明、住む所の手配、保険の加入など多くの準備過程があり中には時間のかかるものもあります。私の場合は英語での申込書の作成を面倒に思ってついつい後回しにして締め切りギリギリに慌てて作成することもしばしば、という状態でした。時間のかかりそうな面倒な手続きほど先に済ませてしまうように準備していってください。

TOEFLのスコアとビザの取得が一番重要な準備になると思います。ビザ取得に関しては手続き方法が変更されることがしばしばあるので、最新の情報に従ってください。

 

2.事前手続き(ビザ申請など)

ビザの種類

F-1ビザ

 

ビザ申請先

在大阪・神戸米国総領事館 査証課

 

必要書類、手続き方法

在大阪・神戸米国総領事館ホームページ(http://www.senri-i.or.jp/amcon/) (URLは変更・更新される場合があるので注意) の「ビザのご案内」のページに書かれた方法に沿って申請手続きを進めました。

 必要な書類: パスポート、I-20、ビザ申請書(写真、ビザ申請料の領収書を添付)、ビザ申請書補足用紙(DS-157)、連絡先および職歴書(DS-158)、銀行の残高証明書

 

         ビザ申請が遅れた為、面接免除を受けられず危うくビザ取得が間に合わなくなりそうだったので業者を利用して取得しました。

 

手続きに要した時間

およそ一ヶ月半

 

その他必要な事前手続き

必要書類の取得(パスポート、残高証明書など)

 

3.日常生活

日常生活の概要、感想

 

 

 

 

 

 

 私は、基本的に平日は授業に出た後図書館で復習や課題をして夜(ほとんど夜中)に寮の部屋に帰る、週末はゆっくり休憩をして日曜の夜から翌週のクラスの準備をゆるゆると始める、という生活を繰り返していました。ほとんど終日図書館にいることが多かったのは、私の寮の部屋が3人でシェアする形式だったので、静かに勉強に集中する環境としてはあまり適していなかったからです。しかし、あの部屋で2人のルームメート(アメリカ人とニュージーランド人)と一緒に9ヶ月過ごしたお陰で、私の英語も鍛えられ、一人部屋では出来得なかった体験も多く持てたと思います。

 週末にしっかりお休みをとることで生活にメリハリをつけられたと思います。週末は個人的に出掛けていた時もあれば、FIUTSが企画した小旅行に参加して他の国々からの留学生との交流を持っていたりしました。毎週土曜の夜に開かれていた国際交流・異文化理解セッション”Nation 2(to) Nation”に時折参加してお互いの文化の違いや流行や習慣についてディスカッションを楽しみました。

生活費(月額)及びおおよその内訳

$700 (食費【学外での食事】$250 食費以外の生活費【衣類等】$150 学校で必要なもの【教科書・コピー/プリントアウト等】$100 娯楽$200)

日本から持参した方がよいもの

 

ノートパソコン及びインターネット接続に必要な機器、電子辞書

変圧器

常備薬

日本語の本・CD等

写真(日本の文化を紹介したい時にも役立ちました)

これから留学する人への、日常生活(治安対策を含め)に関するアドバイス

 

 寮に入っていると教室へも近く、食事も簡単に摂れるので便利です。他の学生との交流もはかれ、リアルなAmerican College lifeが送れることは間違いありません。各寮にはRA(Residence Assistants)という相談役の学生がいて、何か問題があった時にはとても親切に対応してくれます。

また、学校のちかくでアパートを探してもだいたいお金は同じくらいかかります。アメリカの食事が合わなかったり寮での共同生活が快適に過ごせない場合には、学外での暮らしを考えてみてもいいと思います。最初、シアトルでの暮らしに慣れるまでは寮で過ごして、冬休み前にアパートに引っ越す、というのも良いと思います。

 住居に関する情報はキャンパスの東側にあるHUB(ハブ:Huskies Union Building)の地下にあるオフィスで調べても良いし、学内紙のthe UW Dailyにも載っています。HUBはカフェテリアや売店、ニューススタンド、SUBWAYのお店等が入っていて、毎週水曜日のFIUTS Wednesday lunchの他にも連日学生主体のイベントが行われている場所です。日常的によく利用すると良いと思います。

 勉強に疲れ、少し運動して気分を変えたい時などにはIMAと呼ばれるジムが大変役に立つと思います。スポーツジムにあるようなマシンの他に室内プールやジョギングのコース、バスケやバドミントンのコートもあり、ダンスや空手、剣道などのレッスンも受けられます。私は剣道クラブに半年通いました。

 学外で一番よく足を運んだのはThe Aveと呼ばれるUniversity wayの通りです。だいたい10ブロックにわたってレストランやコーヒーショップ、本屋、CD屋、衣料品店、靴屋、スポーツ用品店、ドラッグストアが並んでいて、たいてい生活に必要なものは手に入ります。ダウンタウン行きのバスもAveから乗れるのでいつもたくさんの人が行き交っていました。

 しかしAveの路上にはホームレスやたむろしているヤンキー風の人(英語ではGangs)もいて、夜ひとりで歩くのは避けたほうが良い所でもありました。ダウンタウンも然り。気をつけていれば滅多なことは無いですが、自分の身を守る為には夜の一人歩きは避けて、治安の良くない場所にはいかないようにすることは基本だと思います。

 

4.住居、生活環境

住居の種類(○印をつける)

・寮

・その他(留学期間終了後一ヶ月間は一般の住宅でHouse share)

住所/

電話番号

寮: University of Washington, Hansee Hall, Austin House 114,

BOX 44114, Seattle, WA 98195-0044 U.S.A.

1-206-934-9505

House: 9206 23rd Ave. NE, Seattle, WA 98115 U.S.A.

    1-360-649-3668 (携帯電話)

費用(月額)

寮: 約$600 (Light level: $1795/quarter = 寮費$1129, 食費$646, プリペードカード費$20)

House: $380 + $55 (電気代、水道代等)

どのようにして見つけたか

寮: 大学から送られてきた案内を元に申し込みました。

 

House: 友人(日本人)からsublet (夏休みの間も契約を継続させておく為に本来の住人に代って別の人が住む方法)として紹介してもらいました。

次期留学生に推薦できるかどうか、およびその理由。

寮: 慣れない土地での生活を始める時には最初は住むところが決まっていたほうが安心だと思います。また、大学の一部としてほとんど学生によって運営されておりイベント等も頻繁に企画されAmerican College lifeを楽しむには最適の環境だと思います。

House: プライベートな時間を多く持ちたいのならば学外に住んだほうが良いと思います。自炊の必要がありますが、寮(学内)の食事は基本的に高カロリーで値段も安くはないので自炊のほうがより健康的で経済的な生活ができると思います。

留学生活を送る上で次期留学生に伝えたい地域情報、生活情報

 

The Ave (前ページ参照)

◇図書館のパソコンで日本語を読む/使うこと (次ページ6.の項目参照)

◇情報ソース

・フリーペーパー

  The Stranger / Seattle Weekly (週間。映画・イベント情報・地元の話題)

  ゆうマガ (日本人を対象にした月刊情報誌)

・学内紙

  The UW Daily (UW関連の記事の他にHousingの情報も掲載)

・クーポン (割引クーポンを利用して経済的に食事やショッピングを楽しめます)

  The Survival Kit (University Bookstoreで無料配布)

5.準備段階や留学中に役に立ったウェブサイト

サイト名

URL

コ メ ン ト

University of Washington

 

・在大阪−神戸米国総領事館領事部

 

・日本人向けシアトル地域情報

http://www.washington.edu

 

 

http://www.senri-i.or.jp/amcon/

 

 

 

https://www.junglecity.com/

図書館、授業、学内寮など大学に関わるほとんど全ての情報が入手できます。

 

ビザ・入国手続き等について

 

 

 

この他、google.co.jp等でシアトルで留学生活を送っている日本人学生の個人ホームページを検索して見てみても参考になると思います。

 

6.その他の特記事項

◇図書館のパソコンで日本語を読む/使うこと

  UWの図書館及びMary Gates HallにはComputer Labと呼ばれる場所がありたくさんのコンピューターがネットワーク利用や蔵書検索、その他の課題の為に設置されています。ほとんど全てのコンピューターで日本語のサイトを読むことに支障はありませんが、日本語を「入力」できるコンピューターは限られています。確実に日本語が使えるコンピューターはAllen Libraryの一階にあります。

  個人的に使える便利さを考えても、自分でノートパソコンを持参したほうが入力にも困らないので良いと思います。