九州大学海外派遣留学生 最終報告書

留学先大学名

  Uppsala Universitet ウプサラ大学      (国名: スウェーデン  )

留学先学部名(またはプログラム名)

Department of Public Health and Caring Sciences(交換留学プログラム)

留学期間

   2005年  8 月   〜  2006 年 6  月

学部/学府・年次

医学部保健学科 

     3年次〜    年次

留学により卒業または修了が遅れる見込みの有無とその期間

有  (期間: 1年間         )

遅れる見込みの方はその理由を書いてください

NO.に○印をつける)

単位が不足するため 

4.その他(具体的に記入)

              

卒業を遅らせないためにどのような配慮や工夫をしましたか?

 

進路の予定

就職 ( 時期: 4月から / (    )月から)

1.留学先大学について

授業(カリキュラム等)の概要について

 

 

ウプサラ大学のコースは5週間または10週間のコースで構成されています。5週間のフルタイムのコースを取る場合は同時にほかのコースを取ることはできません。ただし、5週間のパートタイムのコースの場合は同時に二つのコースを取ることができます。フルタイムのコースか、パートタイムのコースかは、大学が決めていて、シラバスに書いてあります。授業のコマ数は学部によってまったく異なるようです。また、ひとつのコースが5週間なので、その5週間の間はひとつの科目に集中できますが、5週間ごとに試験やらレポートやら、大変でもありました。また、ひとつのコースが5週間のため、一学期間で、4つのコースしか履修することができません。

授業の選択履修は大学間協定の交換留学生は自由に学部を問わずに選択できますが、コースによっては履修するのには制限(requirement)があるものもあります。私も学部とは無関係に政治の授業もとり、思いがけずいろいろなことを学ぶことが出来ました。ただし、自分の学部の授業を受ける場合には、レベルの高いコースを受けることが出来るようになるのでチャレンジのしがいがありました。

授業の履修の仕方などの相談は留学生課の担当の方が手伝ってくれるので、わからなかったら相談すればいいと思います。

留学先大学のサポート体制について

(語学面/勉学面/精神面/住居・生活面など)

 

ウプサラ大学の留学生に対するサポートはしっかりとしていると思います。

留学生課には日本人の留学生(ほかにもアジア、南米とアフリカの留学生)を担当している方がいて、授業のスケジュール、履修方法から、生活に必要なものはどこへ行けば手に入るか、などのことを教えてくれます。また、九大と同じく、チューター制度に似た制度があり、行く前からスウェーデンの学生とメールでやり取りすることが出来るために、行く前から少しだけ不安を和らげることも出来ました。

語学面においては、スウェーデン語の基礎のコースを交換留学生には無料で提供してくれています。そのコースはほかのコースとかぶらないように、夜間にあり、週2回、学期を通して受講することができます。そのコースではスーパーで買い物できる程度の簡単なスウェーデン語会話力から、基礎的な文法を学ぶことができました。

また、住居は留学生センターが部屋を準備しているので、申し込むだけで、寮が確保されます。ウプサラはスウェーデンの学生にでさえも、住居を探すのが大変な場所なので、寮の部屋を確保してくれることは大変助かりました。また、寮の種類はいくつかあり、風呂付、風呂なし、留学生のみ、留学生とスウェーデン人の寮、完全にキッチンまで部屋についている完全個室、といろいろと選ぶことができます。また、すべての部屋は一人部屋なので、プライバシーも守られていました。

留学先大学に対する感想

 

 

 

 

 

ウプサラ大学は非常に古い大学でありながらも、施設は新しいものも多く、勉強するにはやりがいのある大学でした。授業は自分のやる気次第で、どこまでも出来るとも感じました。また、私の場合はとりたい授業が今年はほかにとりたい学生がいなかったために、その授業がなくなったのですが、先生が代わりに一対一でチューターをしてくれました。

また、ウプサラ大学には様々な国からの留学生がいて、スウェーデンのみならず、思いがけずたくさんの国の人と出会うことができました。ヨーロッパ内の学生が多いのですが、アフリカ、アジアのほかの国々、ロシア、オーストラリア、と様々な地域の人と知り合い、いろいろな文化の違いや自分お文化についても学ぶことが出来ました。

また、ウプサラは、学部ごとに建物があるだけで、キャンパスってものがないので、はじめはちょっと驚いたりもしました。

同じ大学への留学を希望する人たちへのアドバイス

 

ウプサラ大学では、やる気さえ、あれば、何でもやらせてもらえると感じました。私は、本当にスウェーデン語があまりできない(いや、半年学んだだけだったので、まったくできない)状況でも、スウェーデンの看護教育に興味があるということで、スウェーデン人と一緒にスウェーデン語で看護の一年生のコースを聴講することができました。単位取得まではつながりませんでしたが…

そんな風に自分のやりたいことを主張することで、道を開けてくれる大学です。やりたいこと、スウェーデンで見たいものがあれば、恥ずかしがらずに言ってみることが大切だと思いました。

2.事前手続き(ビザ申請など)

ビザの種類

 

留学ビザ

ビザ申請先

駐日スウェーデン大使館 (東京にあります)

必要書類、手続き方法

<必要書類>

1."Application by students and doctoral students"という書類(インターネット、もしくは郵送でもらえます)

2.写真2枚

3.パスポートとパスポートのコピー

4.月々6,300クローナの生活費が保証されていることを証明できるもの(私は奨学金の証明書や銀行の残高証明書をあわせて使いました)

5.受け入れ大学の受け入れ証明書

1−5をそろえ、駐日スウェーデン大使館(東京)に郵送また直接提出する。

e-application は2006年7月以降、なくなったみたいです)

手続きに要した時間

私は4週間ちょっとで発行してもらえましたが、6月7月はスウェーデンで休暇に入る人が多いために、時間が長くかかることがあるみたいなのでビザの申請は早めにした方がよい。平均4−6週間かかります。

その他必要な事前手続き

航空券の手配。

3.日常生活

日常生活の概要、感想

 

 

 

 

 

 

平日は授業や実習に追われていたために、あまり平日に遊びに行くことはありませんでしたが、夜は寮の友達とテレビを見たり、一緒に夕食を食べたりすることが日課、また楽しみでした。また、スウェーデン人は平日あまり騒がないのですが、金曜と土曜の夜はパーティナイト、という雰囲気で騒いでいます。はじめのころは、遊ぶ日、家で勉強する日と切り替えのうまさに感心したりもしました。金曜と土曜は友達の寮でのパーティ、ネーション(学生パブ、クラブ)に行ったり、後は家で、同じ寮の人や友達とまったりと、すごしていました。

 

冬休みに入ると、普段はコリドーにいるスウェーデンの学生とヨーロッパから来ている留学生はみんな実家に帰るので、ヨーロッパ以外の留学生だけが取り残されてしまい、外の寒さ、コリドーに誰もいない寂しさ、外の暗さに気がめいりそうになるので、せっかくのチャンスを利用して、ほかの留学生とともにオーロラの旅に出かけました。が、期待に沿わず、オーロラは見ることができず、マイナス30度の寒さとスノーモービルだけを体験してまたウプサラに戻りました。

生活費(月額)及びおおよその内訳

奨学金8万±2万くらい

日本から持参した方がよいもの

(PCや変圧器等の要不要も)

ノートパソコン(どの寮にもインターネットが無料で使えます)、変圧器、(しかし、私は変圧器を使いすぎたためか、最後のほうは変圧器の調子が悪くなり始めてしまいました)、プラグの変換機(これがないと日本の電化製品はまったく使えません)、電子辞書、デジカメ(もあれば、いろいろと思い出を形に残すこともできます)、レトルトの日本食品(時には日本食が恋しくなります)、日本のちょっとしたお土産、薬(外国の薬は強いものが多いみたいです)、日本の写真や音楽(自分が日本を恋しくなったときにも役立ちますし、ほかの人に日本を紹介するときに役に立ちます)、菜ばし(料理をするときに役に立ちました)、地球の歩き方(留学生がみんな持ってきていたのですが、何かと役に立ちました)

 

また、これは必須ではないですが、私は地図帳を持っていって、だいぶ役に立ちました。今まで、ヨーロッパの地図がまったく頭に入っていなかったので、新しい友達に出会うたびに地図帳で確認していました。

 

これから留学する人への、日常生活(治安対策を含め)に関するアドバイス

ウプサラは比較的に小さな町で、自転車があると非常に行動するのが楽になります。学校への通学もほとんどの学生は自転車で通っていました。(いいことなのか、悪いことなのかはわかりませんが、私は冬の雪の中も毎日自転車で学校に通っていました。)ただ、8月、9月は留学生が全員自転車を手に入れようとするので、中古の自転車を手に入れるのに苦労したので、自転車を手に入れるのは先手必勝だと思います。自転車は毎週土曜に開かれる、バクサラ市場で中古のものが安く手に入ります。

治安は比較的にいいところだと思いますが、気をつけるに越したことはありません。また、夜中に女の子一人で歩くのは可能な限り避けたほうが賢明だと思います。特に、金曜と土曜の夜は酔っ払った学生が急増するので、注意をしたほうがいいです。ただ、暗くなってから歩くな、というと、スウェーデンの冬は日が昇るのが9時、日が沈むのが3時と早いため、外に出る事、学校に授業を受けに行くことすら、できなくなるので、あまり神経質になりすぎる必要もありませんが…

お金の管理や受け取り(銀行口座開設や海外送金,またはクレジットカード持参など)について,貴方の留学先国で最も適当な方法を教えてください。

私は現地の銀行とクレジットカードを併用していました。

SEBという銀行で口座を開設し、生活に必要なお金はその口座に日本から送金してもらっていました。ただし、月ごとの送金ではなく、手数料が高いため、一度に一気に必要な分をまとめて送ってもらっていました。

また、家賃など、一気に高額な値段が出るものはクレジットカードを使って支払っていました。

 

ほかの日本人留学生の中には、まったくスウェーデンで銀行口座を開かずに、シティバンクのカードを使っていた人もいました。

 

どちらが便利、得なのかはわかりませんが、自分の生活スタイルに合った方法を選ぶのがよいでしょう。

4.住居、生活環境

住居の種類(○印をつける)

 寮 

住所/

電話番号

Sernanders väg 1-316, 75261 Uppsala

費用(月額)

2939 クローナ

(光熱費、水道費、インタネット費はすべて込みでした)

どのようにして見つけたか

交換留学生には大学が部屋を準備しているので、申し込むだけでした。部屋の案内は大学の受け入れ許可とともに郵便で受け取りました。

大学の寮にはいくつか種類があるのですが、留学生だけの寮と留学生とスウェーデン人の学生がともに入っている寮とがあります。私は留学生と現地の学生との寮に入っていたのですが、スウェーデン語の勉強にもなり、有意義でした。ただ、本当に寮によって雰囲気が違うので、どんな寮にあたるのかは運次第です。

次期留学生に推薦できるかどうか、およびその理由。

推薦できます。

はじめの一ヶ月は私にとっては台所共有というのが、台所があまりにも汚かったためにいやだったのですが、慣れ始めると、台所で料理する時間やら、寮のみんなと過ごす時間が一日の中の大部分を占めるようになり、寮の友達と過ごした時間がかけがえのない大切な思い出となっています。

ただし、私の住んでいた寮には面白い伝統があり、10時になるとみんな叫びます。はじめは驚くかもしれませんが、慣れるとあまり気にならなくなります。

留学生活を送る上で次期留学生に伝えたい地域情報、生活情報

 

ウプサラはスウェーデン第4の都市とは言えど、日本で暮らしている私たちからすれば、小さな町で、非常に歴史もあり、暮らしやすい町です。学生町だけあり、ついたばかりの8月はあまり人がいなかったのですが、学校が始まる9月ぐらいから町に活気が出始めました。

はじめは、日本のように、行きたいときに行けるような24時間開いているコンビニがないことやバスの本数の少なさなどに戸惑いを感じていましたが、慣れるとスウェーデンのスローライフも豊かでとっても好きになりました。

スウェーデンは冬が非常に長い国で、日が短くなり雪が降るまでは、疲れやすく、また、ちょっと気分も落ち込みやすくなりますが、雪が降ると雪に反射する光によって町が明るくなります。10月末から11月くらいは、留学生がみんな少し落ち込みがちになりますが、雪が降ったり、その中での暮らしぶりを見つけられるようになると、冬を楽しむことが出来るようになりました。

5.準備段階や留学中に役に立ったウェブサイト

サイト名

URL

コ メ ン ト

外務省海外安全情報

駐日スウェーデン大使館

 

Uppsala University

 

私家版スウェーデン留学ガイド

スウェーデン生活の手引き

 

Sweden.se

 

http://www.anzen.mofa.go.jp/

http://www.swedenabroad.com/pages/start____4001.asp

http://www.uu.se/

 

http://square.umin.ac.jp/murata/ryugaku_guide_j.html

http://square.umin.ac.jp/murata/sg/sg.html

 

http://www.sweden.se/

 

 

ビザ申請

 

大学のホームページ

 

 

 

 

 

 

 

6.その他の特記事項

この10ヶ月の留学はすごく長かったような、あっという間だったような、感じで終わっていきました。しかし、この10ヶ月は本当に濃い時間だった、と、今、振り返ると思います。たくさんのいい思い出、そして、つらい思い出が今は大切な宝物です。

留学というと、英語がうまくならないといけないとか、スウェーデン語が話せるようにならないといけないとか、留学したからには、○○しないといけないとか、何かと自分を強く追い込んでしまいがちですが、実際、私は学力的にだけ、成績表だけでは見えない多くのことを学び、感じとりました。この交換留学を終え、留学の意義は学問を外国ですること以外にも、人との出会いがあり、一人で悩み深く落ち込むときもあり、友達と楽しく過ごすときもあり、レポートに終われ、なきそうになることもあり、すべてを含めて留学の意義なのだと学びました。

実際に、私は何か特別な活動をしたわけでもなく、ただ、普通に一日を過ごしていただけでした。朝起きて、学校に行き、授業を受け、家に帰り、コリドーの友達と食事をし、週末には気が向けば、友達の家に行ったり、友達のパーティに行ったり、誘い合わせてネーションに行ったり、と、ごく普通の学生生活を送りました。しかし、その生活が今ではかけがえのない大切な思い出になっています。コリドーの友達と熱く真剣な話をしたこと、馬鹿なくだらない話で盛り上がったこと、時々一緒に出かけたりしたこと、スウェーデン語の試験前には現地の学生が真剣に勉強に付き合ってくれたこと。。。そんな時間が、今、日本に帰国し、もう戻ってこない時間で、一番なくてさびしいと思うことです。

これから、留学に行く人、あまり、何かをしないといけないというストレスにつぶされることなく思う存分、好きなようにすごしてきてください。きっと、勉強した時間もつらかった時間もすべていい経験になると思います。