九州大学海外派遣留学生 最終報告書

             帰国後15日以内に提出してください。

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留学先大学名

浙江大学                      (国名:中国        )

留学先学部名(またはプログラム名)

人文学院古籍研究所

留学期間

        平成17年  2月   〜    平成18年  1月

学部/学府・年次

人文科学府

博士1年次〜 博士2年次

留学により卒業または修了が遅れる見込みの有無とその期間

遅れる見込みの方はその理由を書いてください

NO.に○印をつける)

1.4年次に留学したため 2.単位が不足するため 3.新卒で就職したいため

4.その他(具体的に記入)

                          

卒業を遅らせないためにどのような配慮や工夫をしましたか?

 

進路の予定

1.就職 ( 時期: 4月から / (    )月から)

1.留学先大学について

授業(カリキュラム等)の概要について

 

 

専門の授業について特筆すべき点としては、浙江大学は4学期制を取っている為、春夏秋冬それぞれで授業が開講される。ただ、春と秋には授業が多く、夏と冬には授業があまりない。そのため、夏と冬の学期は主に論文を書くことに専念できる。教授の多くは杭州人あるいは南方の人なので、南方独特の方言に慣れないうちは聞き取ることがかなり難しい。これは中国語の授業でもまれにあり、先生によっては興奮のあまり時折巻き舌で発音するのを忘れることがある。専門の授業ではそれぞれの先生の専門分野について講義形式で行われ、先生によっては宿題を課す場合もある。日本である程度知識を積んでおけば、内容自体はそれほど難しいものではない。中国語の授業は毎日午前中に2コマ(3時間)ずつあり、精読・閲読・口語・作文といった授業を受けることとなる。精読が中心となっており、文法・同義語のニュアンスの違い・単語の組み合わせなど非常に詳しく丁寧に教えてもらえる。

留学先大学のサポート体制について

(語学面/勉学面/精神面/住居・生活面など)

 

事務室の職員については、日本に留学経験のある方を除けば、学生に関心をもって面倒を見てくれる人はほとんどいない。むしろ助けてほしかったり、改善を求めたりしても、全く相手にされない場合が大変に多い。特に職員が忙しい時期にお願いごとをすると、すごくイライラした表情をされる。職員の時間が空いている時を見計らってお願いをするなど、学生側で工夫をしなければ事が進まないことがしばしばあった。

宿舎の職員は、中には真摯に学生の考えを聞いてくれる人もいるが、そうでない人もいるため、人を見極めて行動をしなければならなかった。また宿舎の職員では、絶対的な権力をもった人がおり、その人に頼むのが手っ取り早かった。

私の指導教官は非常に熱心な先生で、日本語ができる先生や同じ専門分野の学生を紹介してくれ、毎回訪ねに行っても嫌な顔を全くせず、にこやかに接してもらえたので、大変にありがたかった。

 

留学先大学に対する感想

 

 

 

 

 

浙江大学の先生はかなり熱心で、非常に真面目な学生が多いという印象が強く残った。中国全土で名の知られた先生もおり授業はかなり充実したものだった。図書館や資料室には膨大な本や資料があり、研究するのに困らないばかりか、日本では中々見ることのできないものもあった。中国語の先生は大変に熱心で、中国語を勉強するには、かなりいい環境だと感じた。ただ、現在中国語を学ぶ留学生が大変に多く、我々研究目的で留学している留学生は、途中から中国語の授業に参加させないという処置を取られ、憤りを感じている人が少なくなかった。また浙江大学の中国人の学生と交流する機会は大変に少なく、日本のような研究室もないため、中国人の友達があまりできなかったのが残念ではあった。

留学生宿舎は老楼という古い建物の方に住んでいたのだが、高級進修生(修士の学位を持った研究生)は一人部屋に住むことができ、シャワーやトイレもついていたので、不便を感じることはほとんどなかった。留学生同士の交流もかなり活発であり、様々な国の人と話すことができたのは、思わぬ収穫であった。

同じ大学への留学を希望する人たちへのアドバイス

 

 

 

 

研究を目的として留学するのであれば、決して悪い環境ではないと思われる。講義の水準も高く、中には非常に興味深い内容のものもある。ただ中には講義を全て方言で話す先生もいて、ほとんど何を言っているのか分からないような授業もある。学生も非常にまじめであるため、聞けば何でも答えてくれるが、近づきがたい雰囲気もあり、中国人の友達を作るのなら、少し難しいかもしれない。資料室等には資料がある程度揃っているため、論文を書こうと思えば書けない環境ではない。

中国語を目的として留学する人ならば、ここの中国語の授業はかなりよいと思われる。特に精読については、まず先生が大変熱心で人柄もよい、授業内容はかなり詳細にまた分かりやすく教えてくれるため、受講できて大変によかったと感じる。相互学習や家庭教師、日本人と中国人の交流会などを探すなら、日本人のネットワークを使うと困難は少ない。

留学先大学のサポートであるが、これに関しては始めから全く期待せずに行ったほういいように思う。むしろ日本では考えられないような対応をされることを前もって覚悟し、自分の都合を聞いてもらうための方法を考えて接するようにした方がいいと思う。例えば非常に急がしい時間帯や時期に頼みごとをすると明らかに苛ついた態度をとるので、なるべく暇そうな時を見つけて会いに行ったりするようにすれば、比較的スムーズに事が進む。

2.事前手続き(ビザ申請など)

ビザの種類

 

Xビザ

ビザ申請先

在福岡中国総領事館

必要書類、手続き方法

パスポート(有効期限に注意する必要がある)・健康診断書(総領事館の定めた書式によるもの、血液検査の項目は留学先大学に訊ねる)・外国留学人員来華簽証申請表

・録取通知書

*上記以外の書類が必要になる可能性もあるので、詳しくは領事館に訊ねる方がよい

 

手続きは、まず上記の書類を揃え、次にそれを在福岡中国総領事館の窓口に提出する(提出しに行く際は総領事館の窓口が空いている時間を確認した方がよい)。

手続きに要した時間

1週間程度

 

その他必要な事前手続き

海外旅行保険への加入

 

3.日常生活

日常生活の概要、感想

 

 

 

 

 

 

中国の一般人は礼儀に関して、日本と異なる点がかなり多く、日本人として非常に無礼だと感じることがしばしばあった。例えば列に並ばず平気で割り込みをしたり、人にぶつかっても謝ることがなかったり、店員がおつりを投げて渡したりする。またマナーもかなり日本人と異なっており、多くの人が路上で痰を吐いたり、子どもが飲食店の前の道で用を足したりしている。中国で生活することはこのような面で大変にストレスがたまるため、決して生活しやすい環境ではないと感じた。

 食事に関しては、30元から40元を出せばおいしい中華料理を食べることができ、大きな都市ならば日本料理や韓国料理なども味わえるため、飽きさえしなければ決して困ることはないと感じた。

 交通機関は、バスが1元から2元と大変に安く、タクシーも10元からなので、気楽に利用できる。ただ運転が荒く、交通事故が頻繁に起こるので注意が必要である。

 日常用品は日本と変わらない程度のものが揃っており、日本の商品が売ってあるところもある。価格は日本よりずっと安いので、気軽に買うことができる。

生活費(月額)及びおおよその内訳

生活費5万円程度

内訳(寮の家賃2万円、食費1万5千円、書籍代・遊興費・雑費など1万5千円)

日本から持参した方がよいもの

(PCや変圧器等の要不要も)

パソコン、電子辞書、薬、日本食(インスタントのお粥・味噌汁・スープなど)、日本で買った中国書籍の一覧表

これから留学する人への、日常生活(治安対策を含め)に関するアドバイス

杭州の治安はそれほど悪くないが、やはり殺人事件が起きたり、失踪者もいたりするようなので、夜10時以降は外に出歩かない方がよい。

中国人の礼儀・マナーは上記にあるように日本人にとってストレスとなることがしばしばあるので、日本人同士でそれについて話し合ったりして、解消する方がいいと思う。

外食する際は、なるべく大人数で行くようにすれば、たくさんの料理を味わえるし安く上がるのでよいと思う。中華料理は一品でもかなり多いので、一人だと食べ切れないことがよくある。

杭州で日本の服を買いたいならば、武林路というところへ行くといい。アウトレット商品を専門に置いている店もある。

病院に行く場合は、インターネットのサイト「杭州ナビ」などを参考にしていくといいと思う。ただどんなにいいと言われている病院でも、日本では考えられないことがしばしば起こる。

お金の管理や受け取り(銀行口座開設や海外送金,またはクレジットカード持参など)について,貴方の留学先国で最も適当な方法を教えてください。

お金は、数箇所に分散して保管した。またトラベラーズチェックにして持っていくのもよいと思われる。

お金の受け取りについて、多くの人はクレジットカードを持っていって、銀行等で引き落としていた。ただ私の場合は敢て日本の郵便局から中国銀行へ送金してもらうという方法を取った。この方法を行うためには、まず中国銀行で口座を作り、その銀行の名前や番号等を教えてもらって日本にいる家族に伝え、家族がそれに基づいて郵便局で書類を書いて送金をする。この方法は多少面倒であり、手数料も取られる。

 

 

4.住居、生活環境

住居の種類(○印をつける)

住所/

電話番号

中国浙江省杭州市浙江大学玉泉校区留学生老楼

+86−571−8795−1207(上記の寮の事務室)

費用(月額)

1300元(2万円程)

どのようにして見つけたか

大学側が留学生に対して上記の寮に住むように言ってきた

次期留学生に推薦できるかどうか、およびその理由。

修士の学位を持った者は、一人部屋に入れるようである。ただこの一人部屋も交換留学で来る留学生の部屋の面積は、国費の留学生の部屋の半分しかなく、大変に狭い。トイレとシャワーはついている部屋とついていない部屋とがある。隣人の中には爆音で音楽を聞く者がいたり、朝方までお酒を飲んで騒ぐ者もいたりする。安全面と日本人ネットワークを作るためには入居することをお薦めするが、部屋の環境と部屋代から考えれば外に住むという選択肢も考えられる。

留学生活を送る上で次期留学生に伝えたい地域情報、生活情報

 

杭州は西湖の環境が大変にいいので、その周辺を散策することは非常に気持ちがよい。特に西湖西岸は自然が残っており、また新たに公園を作っていて、余暇を過ごすには最適の場所と言える。

杭州は川や海に近いので海産物が多いが、実際これらは汚染の進んだ環境で育ったものなのであまり口にしないほうがいいように思われる。

杭州の夏は40度まで上がるため大変に暑く、身体を壊しやすくなる。冬も乾燥して喉を悪くし、風邪を引くこともしばしばある。中国で病気にかかると、長引き、程度も重くなるので予防に心がける方がよい。また病院には安易にいけないので、生活習慣には気をつけたほうがいい。

5.準備段階や留学中に役に立ったウェブサイト

サイト名

URL

コ メ ン ト

杭州ナビ

 

 

浙江大学

 

e

人民日報

 

http://www.hznavi.com/

 

 

http://www.zju.edu.cn/

 

http://www.elong.com/

http://www.people.com.cn/

 

杭州にいる日本人ならきっと見て得をするサイトである。浙江大学のことから町の様子、観光地についてまで大変役に立つ情報が載せられている。

浙江大学に留学する人は必ず見るであろうサイト。時間割や特別講師による講座の情報なども載っている。

旅行の際ホテルの予約などで役に立つ。

中国の日本に対する見方などをチェックできる。

 

6.その他の特記事項