九州大学海外派遣留学生 最終報告書 |
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留学先大学名 |
ミュンヘン工科大学 (国名: ドイツ ) |
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留学先学部名(またはプログラム名) |
建築学科 |
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留学期間 |
2006年9月〜2007年5月 |
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学部/学府・年次 |
人間環境学府 |
1年次〜 2年次 |
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留学により卒業または修了が遅れる見込みの有無とその期間 |
有 (期間: 一年間 ) |
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遅れる見込みの方はその理由を書いてください (NO.に○印をつける) |
3.新卒で就職したいため |
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卒業を遅らせないためにどのような配慮や工夫をしましたか? |
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進路の予定 |
1.就職 ( 時期: 4月から /( )年 ( )月から) |
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前項で1と答えた方は、就活時期と方法を教えてください(予定を含む) |
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進学先や就職先の選定に、留学経験が影響しましたか? |
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留学経験は就職活動の際に役立ちましたか? |
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1.留学先大学について |
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授業(カリキュラム等)の概要について |
デザインスタジオ: 10月の中旬にスタジオを担当する全教授によるオリエンテーションが行われ、学生はそこから希望するスタジオを受講します。希望のスタジオに入れないこともあるようですが、留学生はほぼ第一希望に入れるようです。 スタジオは10月から2月にかけておこなわれ、僕の受講したスタジオではミュンヘン郊外における都市計画を提案するものでした。4回の中間講評と2月下旬の最終講評で構成され、中間講評とは別に週に一度担当アシスタントとのドラフトデイがあります。担当アシスタントも学生が選択することができます。各スタジオごとにワークルームが与えられ、学生はそこでプレゼンテーションの資料作成や、模型の作成などが行えます。 語学クラス: 学期の初めに行われるテストを受講してレベル別(9つ前後)似受講クラスが決定されます。希望すればレベルの移動はできるような感じでした。 |
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留学先大学のサポート体制について (語学面/勉学面/精神面/住居・生活面など) |
受け入れ先の教授や、日本語クラスの先生方がたまにパーティーを開いてくださいました。他のサポートについては特にありませんでした。むしろ、非常に事務的な手続きで事務局をたらいまわしにされた印象があり、サポート体制はそれほど良くないと思います。 |
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留学先大学に対する感想 |
ミュンヘン工科大学のキャンパスは3つに分かれていて、僕が通っていたキャンパスは都心にあるためこじんまりとした印象でした。大学はミュンヘンの都心部から3駅ほどで行ける好立地で、さらに近くには中世、近代、現代美術館があり、街中にありながらなかなかいい環境にあります。 カリキュラムが日本と大きく異なっていて、日本と比べて非常に実践的な印象を受けした。例えば、スタジオによっては最優秀者の案が実際に建設されるものがあること、デザインスタジオの受講の条件として学生は大工の研修が課せられていること、インターンシップも義務づけられていることなどです。このようなシステムと単位取得の難しさもあるため、脱落していく学生も多く、学生は非常に単位の良し悪しに執着しているように思えました。 授業の雰囲気も学生の雰囲気も日本とは全く違っていたものでした。とにかくよく喋ります。講評などになると20グループしかいないにもかかわらず朝9時に始まって終わるのが夜の8時だったりします。また、どの学生の案に対しても教授陣がしっかり受け答えしていて、学生と教授とのディスカッションが非常に活発だったことが印象的です。プレゼンテーションも構図的なものや色彩的な面で日本とは違ったものが多く、勉強になりました。 |
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同じ大学への留学を希望する人たちへのアドバイス |
即日設計や講演会なども頻繁に行われていますが、自分のスタジオとかぶって取れなかったり、告知がわかりにくかったりして取り逃してしまいます。そのため、どのスタジオを取るかなどの基本的な情報をしっかり集めておくことをお勧めします。 また、建築専攻であれば、建築旅行をする人も多いと思いますが、ミュンヘンから海外へ行く場合、交通の便があまりよくないので計画は早めにしておくと良いです。 |
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2.事前手続き(ビザ申請など) |
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ビザの種類 |
長期滞在ビザ |
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ビザ申請先 |
KVRの外人局(Auslaenderbehoerde) |
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必要書類、手続き方法 |
パスポート、奨学金需給証明書、住民登録証、TUMの入学許可証、写真(パスポートサイズ) 外人局の指示に従って書類を書くだけで済んだと思います。40ユーロほどかかったと思いますが、ドイツから奨学金を受けている学生であれば免除されるようです。 |
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手続きに要した時間 |
約2時間(大半が待ち時間なので、午前中の早い時間に行けばスムーズに終わります) |
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その他必要な事前手続き |
需給証明は恐らく最初から英語かドイツ語の書式のものを持っていると思うので、住民登録証を先に作っておく必要があります。住民登録証も外人局で作れるので、うまくいけば一日で終わります。住民登録証は定期の購入にも必要になります。 |
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3.日常生活 |
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日常生活の概要、感想 |
ユーロ高のおかげで物価が非常に高く感じました。特にミュンヘンはドイツで最も物価が高いといわれることもあり、外食などはあまりできませんでしたが、たまにビアガーデンに出かけたり、マリエンプラッツでビールを飲んだりしてました。とにかくビールが安くて美味しいです。日本よりも種類が豊富で、それでいて安いというのは有難かったです。 ミュンヘンは町の南北にかけて非常に大きな英国式庭園を持ち、僕の住んでいた寮からも徒歩5分ほどの距離にあるので、たまに散歩にでかけることができました。いたるところに広場や緑地帯があるので、日本にいた頃よりのんびりと生活できると思います。 |
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生活費(月額)及びおおよその内訳(円換算で) |
生活費計 8万 円/月 (
1ユーロ 160円で計算) (生活費内訳)住居費: 35200 円、光熱水料:0円(住居費に込み)、通学費:4800 円、 食費;12800 円、 電話代: 4000円(全期間)、 インターネット代: 0円(住居費に込み)、 書籍代: 0円 その他:(具体的に) 保険料: 8000円 、 旅費:16000円 、 雑費: 3200円 学費・寮費以外に大学へ納入するもの(あれば) 入学金: 約5000 円(07年度より大幅に値上がり変更されたとのことなので来年からは違うはずです) (徴収された費用の名目を具体的に: ) |
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日本から持参した方がよいもの (PCや変圧器等の要不要も) |
PC(変圧器はほぼ必要ないが、対応電圧などは確認しておいたほうがいい) 、日本の調味料。 |
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これから留学する人への、日常生活(治安対策を含め)に関するアドバイス |
ミュンヘンは非常に治安もいいし、親切な人も多いので生活面で不安に思うことは無いと思います。ただ、日本よりもさらに官僚的なところがあるので、公的な手続きをする場面では手続きの煩雑さや職員の態度などでイライラすることがあるかもしれません。何かトラブルや不手際の際は「私は知らない。知らなかったんだからしょうがない」と言うと良いらしいです。 |
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お金の管理や受け取り(銀行口座開設や海外送金,またはクレジットカード持参など)について,貴方の留学先国で最も適当な方法を教えてください。 |
日本の口座に入る奨学金をシティバンクのワールドキャッシュカードの口座に振り込んでもらっていました。提携先がどこへ行ってもATMがあるので便利なのですが、シティバンク以外のATMから引き落とすと上乗せで3%の手数料がかかるので、あまりお勧めできません。 そういう意味ではイープラスと提携している銀行のうち海外でイープラスを利用しても手数料が加算されない銀行のカードを利用するとかなり節約できると思います。 |
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4.住居、生活環境 |
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住居の種類(○印をつける) |
・寮 |
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住所/ 電話番号 |
Christoph-Probst-Str.6 App0114,
80805 , münchen. , Germany |
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費用(月額) |
213ユーロ(2007年1月から5ユーロ値上がり) |
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どのようにして見つけたか |
TUM側に見つけていただきました。そのため、具体的な方法はわかりません。 |
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次期留学生に推薦できるかどうか、およびその理由。 |
寮ということもあり、食堂やバー、ドリンクマーケットがあるので非常に便利です。ですが、近くにスーパーが無いので自炊を好む人は少し面倒かもしれません。週末になると夜中までどこかでパーティーをしているので、治安についても問題ないです。 |
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留学生活を送る上で次期留学生に伝えたい地域情報、生活情報 |
30ユーロ弱でミュンヘンのあるバイエルン州鉄道が5人まで乗り放題となるチケットや、年額100ユーロで鉄道が半額になるパスなどドイツは、日本と違って広域交通機関の割引が非常に多く、これを利用して旅行をすると良いです。 白ビールが非常に美味しいです。外食は値段の割りにあまり美味しいものはありません。 |
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5.準備段階や留学中に役に立ったウェブサイト |
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サイト名 |
URL |
コ メ ン ト |
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DB wetteronline ドイツ生活情報局 |
http://www.bahn.de/p/view/index.shtml http://www.wetteronline.de/Bayern/Muenchen.htm http://gutereise.ifdef.jp/leben.htm |
鉄道の検索 ミュンヘンの天気情報、ヤフー天気は間違ってるから使わないほうがいい。 ミュンヘン在住の方による生活情報 |
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6.その他の特記事項 |
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