九州大学海外派遣留学生 最終報告書

 

留学先大学名

ブリストル大学    (国名: イギリス           )

留学先学部名(またはプログラム名)

スタディー・アブロード・プログラム

留学期間

2006年10月  〜  2007年6月

学部/学府・年次

法科大学院

 2年次 〜 3年次

留学により卒業または修了が遅れる見込みの有無とその期間

遅れる見込みの方はその理由を書いてください

NO.に○印をつける)

1.4年次に留学したため 2.単位が不足するため 3.新卒で就職したいため

C.その他(具体的に記入)単位互換制度を利用できないと承知した上で、九大では院生であるのに留学先大学では学部生向けの科目を受講したためです。

卒業を遅らせないためにどのような配慮や工夫をしましたか?

 

進路の予定

1.就職 ( 時期: 4月から /(    )年 (    )月から)

2.大学院進学(        大学          学府/研究科  

B その他(具体的に:                 )

前項で1と答えた方は、就活時期と方法を教えてください(予定を含む)

 

進学先や就職先の選定に、留学経験が影響しましたか?

 

 

留学経験は就職活動の際に役立ちましたか?

 

 

 

1.留学先大学について

授業(カリキュラム等)の概要について

 

 

 概要(カリキュラム等)は、ブリストル(以下「ブリ」)大学へかつて留学された方々が「最終報告書」に書かれている通りと思います。

 私は、法学部で『憲法上の権利』、『不法行為法』そして『刑法』、哲学部で『哲学書:J.S.ミル『自由論』』と『現代バイオ技術における哲学的問題』、また、ランゲージ・センターで中国語講座とドイツ語講座を登録しました。

留学先大学のサポート体制について

(語学面/勉学面/精神面/住居・生活面など)

 

 他の方々による「最終報告書」にあるように、各種サポート体制は整備されているのだと思います。私自身はどのサポートも求めませんでしたけれど、求めたならば十分に与えられるという印象があります。

 

 

 

 

留学先大学に対する感想

 

 

 ブリ大は日本で知名度が低いです。ところが、ニューズウィーク誌の大学ランキング06年版で世界第49位を得ているなど、実は実に立派な大学です(東大は16位、京大29位、阪大57位)。

 そのようなブリ大に対する私の感想は、「きっちりした大学」です。

 先生方は研究にのみならず教育にも熱心で、学生からの質問や要求には、その場かぎりの対応でではなく真剣に取り組んでくださいます。一方、学生は、予習を欠かさず演習に出席するなど真面目な学生が多いです。このような点から、ブリ大は勉強目的で留学したい人に適している環境だと言えます。

 各事務局についても先生方についてと同様な感想です。迅速正確に事務上の問題を処理していただけます。残念ながらイギリスでは様々な局面で非効率や遅れや間違いに高頻度で遭遇しますが、しかし、そのような難点はブリ大のどの事務局からも感じられませんでした。

同じ大学への留学を希望する人たちへのアドバイス

 

 

 

 

・ 授業目的の方に適した大学です。もっとも、ブリ大にも、強い分野と弱い分野、両方あります。ブリティッシュ・カウンシル刊『英国留学ガイド』(九大中央図書館1階にあるでしょう)などで調べると、ある程度、ブリ大の傾向がつかめます。

 

・ ’Study Abroad : Guide and Catalogue’という冊子が例年、ブリ大から九大留学生課に届けられているそうです。その冊子を閲覧しておいてください。そこには、学年暦や登録可能な授業科目(内容)についてはもちろん、イギリスに持ってくるべきものについてなど、広範囲な情報が載っています。その冊子はブリ大でのガイダンス時にも配られはします。

 

・ 留学生も正規生同様に120単位分の授業を登録しなければなりません。120単位分の授業ですと、出席している時間は1日あたり100分〜140分くらいで、量的に少しにみえるかもしれません。問題は予復習です。これの負担が大きいのです。その負担を考慮しますと、既習分野や趣味分野(?)の科目を「楽勝科目」としていくつか登録して120単位を満たすという作戦がよい作戦です。

 私たちは九大での所属学部に無関係に科目を選び登録できます。ですから、登録できる開講科目を予め知り作戦を練るために、また、留学前の春に提出を求められる登録希望科目アンケートに答えるために、上記冊子あるいはブリ大HP上の科目紹介にあまねく目を通しておかれたらよいと思います

 

2.事前手続き(ビザ申請など)

ビザの種類

 

学生ビザ

ビザ申請先

英国大使館(東京・一番町)

必要書類、手続き方法

・ 必要書類等

 ・ビザ発行申請書(書式(←’VAF1’)は大使館HPからダウンロード可) ・ ブリ大から届く留学受入れ通知(コピー1枚とともに)・パスポート ・写真1枚 ・通帳(指定箇所のコピーとともに) ・申請料金(日本円で現金23,000円くらい。06年7月)

・ 手続き方法

 ・郵送

手続きに要した時間

 発送から受取りまでで7日間でした(通常郵便・書留。06年7月)。

 (英国大使館に上記必要書類を持参すれば即日発行となります。持参の場合、申請は午前、受取りは同日午後です)

その他必要な事前手続き

 

 

3.日常生活

日常生活の概要、感想

 私は勉強(法律の勉強)を目的にブリ大に留学しました。それですから、日常生活は勉強中心で、毎日、授業出席以外では、判例を読んだり教科書を読んだりと独習している時間が長かったです。こんな私に、「日常生活の概要、感想」として書けるようなお話しはこれ以上ありません。

生活費(月額)及びおおよその内訳(円換算で)

生活費計120,000〜円/月

(生活費内訳)住居費:86,000円、 光熱水料:(家賃に含まれる)、通学費:円、食費;20,000円、 電話代:0円、インターネット代:1,500円(9ヶ月分の一括払いで13,500円)、書籍代:5,000円 、その他:(具体的に) 印刷代:2,000円。 大学の図書館等でコピーまたプリントアウトをするとA4判1枚あたり12円(P5)かかり、大学施設以外たとえば市立図書館ですると同24円かかります。大学施設での支払いはプリペイド式です。

 

学費・寮費以外に大学へ納入するもの(あれば)          円

(徴収された費用の名目を具体的に:(                  )

日本から持参した方がよいもの

(PCや変圧器等の要不要も)

PC.

・クレジット・カード。外国人はイギリスでは作りにくいかと。

・持病がある人は、英文診断書。薬物アレルギー等の禁忌事項も、あれば記載してもらっておきます。

これから留学する人への、日常生活(治安対策を含め)に関するアドバイス

 ブリの安全(さ)については例年の「最終報告書」にある通りでしょう。少しの注意を怠らなければ安全な街です。’LonelyPlanet’は、しかし、危険な地域をひとつ名指ししています。’St Paul’s’地域がそれで、市街内の北東部にあります。

 欧米の他の街と同様にブリでも、昼間に人通りがある区画だからといって夜間にも人通りがあったり街灯が灯っていたりするとは限りません。

 

お金の管理や受け取り(銀行口座開設や海外送金,またはクレジットカード持参など)について,貴方の留学先国で最も適当な方法を教えてください。

 クレジット・カードだけででも生活できます。ただ、そうしようとする場合、クレジット・カードの利用上限月額に注意してください。利用上限額がどれだけ必要かは、家賃の支払方法・額と生活費とを照らし合わせて予想します。

 スーパーマーケットや本屋さんなど多くの場所では、小額の買い物にもクレジット・カードが使われています。パブや八百屋さんではむずかしいでしょう。

 トラベラーズ・チェックはイギリスでは不利不便なだけで利点に乏しいといわれています。

 日本の預貯金口座からのイギリスでのポンド現金の引出しについては、過去の「最終報告書」をご参照ください。

 私は、HSBCに普通口座を持っていたものの、留学中、一度も利用しませんでした。

 「現金は、渡英時に200〜300ポンド持参するくらいにして、足りなくなったらクレジット・カードで引き出す」という仕方が、「適当な方法」としてあり得ます。

4.住居、生活環境

住居の種類(○印をつける)

大学が借上げている民間フラット

住所/

電話番号

Dean’s Court,, 3 St George’s Road, Bristol

費用(月額)

360ポンド(週82、5ポンド(20,000円))

どのようにして見つけたか

ブリ大宿舎課からの紹介でした。他の物件は満室とのことで、選択の余地はありませんでした。

次期留学生に推薦できるかどうか、およびその理由。

 

留学生活を送る上で次期留学生に伝えたい地域情報、生活情報

 

・ ブリの地域情報として特筆すべき長所は、人種・国籍差別を感じないで済むという点です。人種・国籍差別は、ブリを含むイギリス南(西)部では他地方に比べ少ないといわれています。

 

・ スーパーマーケット 

 ’Sainsbury’s’,’Tesco’,’ASDA’,’Costcutter’’Marks&Spencer’などなどが点在しています。TescoSainsbury’s、店舗を市内に複数持っています。私は、’Whiteladies Road’という道路沿いにある大きなSainsbury’sをよく利用しました。市内のどこに住んでも、スーパーマーケットがなくて困ることはないでしょう。

 

・ ホ(ス)テル 

 ブリに着いてから寮やアパートへの入居が可能になるまでの間、あるいは留学生活中にご家族や友人がブリにいらっしゃった時、泊まる場所をどうしましょうか。手頃なホテルとしては、ひとつに、ホテル・チェーン’Premier Travel Inn’’Bristol City Centre (Haymarket)’館が挙げられます。室料は曜日によって変わり、ひと部屋60ポンド前後で上下します(07年夏現在)。このホテルは、ロンドン発着のバス’National Express Coach’やブリ国際空港バスをはじめとするバスの停車場に隣接し、中心的商店街‘Broadmead’が徒歩2分の距離に、ブリ大の大体の学部が徒歩圏内にあります(このホテル周辺でも夜間は人通りが少なく暗いです)。ホステルとしては、ホステリング・インターナショナル所属のホステル’Bristol Youth Hostel’があります。便利でまた気分よい立地にあり、料金はひとベッド朝食込みで20ポンド、設備も難なしです。もちろん上記以外にも宿泊施設は、’Bristol Marriott Royal’’Bristol Backpackers’など、市内中心部に各種たくさんあります。

 

・ 医療 

 健康に不安な方やNHS(←相変わらず評判わるい)を避けたい方は、「海外旅行保険等に加入し、診察・治療を受ける際には個人診療を受け、支払いは保険で」という仕方を渡英前に検討されるとよいと思います。

 

・ ブリ語

 ブリには、ある意味あたりまえですけれど、ロンドンやニューヨークの英語とは違う、ブリの英語があります。具体的な特徴については、www.thatbebristle.co.uk/dictionary/index.shtmlでブリ語辞書をご覧になり確認してみてください。その辞書には誇張があるようですが。

 講義で先生方はブリ語で授業なさいません。演習でもブリ語ないしブリ周辺部の英語はさほど飛び交いません。つまり、授業中に留学生がブリ語などで困惑してしまう場面は、あるにしても少ないです。授業外に学生間で話している時は別です。

 

・ 個人情報

 公的機関が、人種や第一言語などを申告するよう求めることがあります。これは、それら個人的な情報を集積することにより、地域内のあらゆる集団にサービスが公平な仕方で行き渡るよう期するためとのことです。

5.準備段階や留学中に役に立ったウェブサイト

サイト名

URL

コ メ ン ト

ブリ大

 

 

 

 

6.その他の特記事項

・ 髄(脳)膜炎(’meningitis’)予防接種

 近年イギリスは髄(脳)膜炎に警戒しています。なので、NHS登録後、その予防接種を受けたことがない人は無料で予防接種を受けられます。受けたことがない人で受けたくない人は受けなくても違反ではありません。

 

・ ‘Erasmus’ ?

 「スタディー・アブロード・プログラム」(以下’SAP’)は、日本、合衆国、香港またカナダ(など)からの学生が利用するイギリス留学プログラムについた名前です。EUにある大学の学生に向けたプログラムには別の名前があり、それが’Erasmus’といいます。プログラムの名称こそ違いますが、SAP生もErasmus生も留学制度上の資格は同じのようで、ブリ大は対学生関係でSAP生をErasmus生に含めて扱います。ですから、「某月某日にErasmus生向けの説明会があります」との告知があれば、SAP生もその説明会に参加すべきと理解すべきです。

 

・ 留学生には様々な資格や理由や事情や方法で留学している人がいます。他の留学生とのよい関係は、たしかに留学生活を楽しくします。ただ、学習態度や生活態度また対人関係においてひどい留学生がブリ大にも少なからずいますので、大学やサークル、何より寮で留学生活を台無しにされないよう気をつけ、対処してください。

 

・ 準備 〜勉強面の準備

 新年度が始まる直前の8月9月、授業準備に勤しみましょう。特に、単位互換制度を利用しようとしている方で、かつ、「楽勝科目がない」とか「楽勝科目では九大卒業条件を満たせない」という方は、よほどの楽天家でないなら、そうしてください。お願いいたします。

 準備する内容は、理想的には、科目の予習と語学(英語)です。「両方は無理」というのであれば、どちらか片方、泣きながらでも準備してください。お願いいたします。大学受験前の夏と同じくらい、精根こめて勉強に取り組んでください。「留学直前までの準備は、留学生活を楽しくできるかどうかを左右する大きな要素だ」、「留学先(ブリ大)での成績は夏までの準備達成度によって大部分決定されちゃっているのではないか」と個人的に考えますので。

 

・ ブリでの1年 

 ブリの気候は、9月頃、爽やかです。そして新入生たちの胸は期待でいっぱいです。やがて新年度がはじまります。10月前半はガイダンス、登録手続き、また初回授業などで過ぎていき、同後半になると講義や演習が本格化し始めます。

 11月12月ともなれば最初のレポート提出期限日が来るかもしれません。また、冬休み前後、科目によっては(必修模擬)試験があります。さて、冬、長い冬の間、午前8時には外はまだ真っ暗で、午後4時をすぎると日暮れです。小雨も降っています。そんな寂しげな雰囲気にのまれ、留学生は、「授業もよく理解できないし、レポートや試験で何をどういう形式で書けばよいのかも分からない。英語でだと書きにくいし。雨、ふってる」と、しょんぼりしがちです(これへの事前対策は夏の準備、です)。

 それでも皆、2月頃になると、自信を回復したり開き直ったりで、勉強にサークルにと各人の本領を発揮し始めるようです。3月、一部の科目で年間授業スケジュールが終了します。そして、3月後半頃から1ヶ月間くらい春休みがあります。春休み中は、学年末試験に備える人、旅行する人、様々です。春休みの後、一部の科目で授業が再開します。その他の科目にあっても、補習(主に学年末試験対策講座)や補講があるかもしれません。そうこうしていると、5月後半、学年末試験が皆に公平にやってきます。

 6月、お天気は爽やかです。学年末試験は終わりました。初夏の解放感で満ちあふれています。「まだブリにいたい」と思いながら、留学生は、やがて、ひとりふたり、帰国していきます。

 

・ 成績

 成績のつけ方には数パターンあります。私が登録した科目全7科目の内、4科目が学年末試験結果のみにより、2科目がレポートや小テストと学年末試験結果との総合により、残り1科目がレポートのみにより成績はつけられました。「学年末試験結果のみ」の科目における演習への出席やレポートなどの提出は、学年末試験受験資格取得のためのいわば必要条件にあたり、それぞれの有無が事務局に記録保存されます。

 成績は数字で表わされます。100点満点です。60点以上が合衆国式表記での「Aマイナス」以上に、39点以下が同「F」に相当します。学生の成績が集中する帯は、一般に50点台後半から60点台前半かと思います。私の成績は、よい方から、81点、64点、58点、51点、44点、そして、点数表示されない(が成績として残る)「評価しない」相当がふたつでした。そのふたつの内ひとつは学年末試験受験を能力不足で断念したためのもので、もうひとつは授業出席を年度途中で放棄したためのものです。

 

・ A Levelの選択科目と大学授業

 イギリス出身の人は、入学予定学部の科目がA Levelの選択科目にあるなら、普通、選択します。その結果、A Levelに存在する科目の大学授業は、基礎知識を1年生が既に有しているという前提のもとになされやすいです(ですから要準備、です)。

 一定の知識量ないし経験が授業登録基準として明示される科目もあります。たとえばブリ大仏文学部では、一番基礎的なフランス語講座でさえ、最低5年の学習歴を登録基準としています(登録「条件」ではありません)。

 

 

 長文しつれいいたしました。