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国際協力

▼ジョグジャカルタ市における持続可能型・環境調和型下水道インフラ整備のための地中調査


●調査対象地

インドネシア国ジョグジャカルタ特別州ジョグジャカルタ市

●調査の背景

本調査の対象地域であるジョグジャカルタ市はジョグジャカルタ特別州の州都で、
人口は約50万人、マタラム王朝の旧首都であると同時に
世界遺産のボロブドールやプランバナン遺跡の玄関口であるなど、
長い歴史を有する街でもある。このため、日本人をはじめとする
数多くの外国人観光客が訪れる。また、バティックを主体とした繊維産業や伝統工芸品、
陶器製造などの工業も発達している。このような歴史的観光都市においては、
下水道インフラ整備の促進は最重要課題であるが、ジョグジャカルタ市における
下水道整備率はまだ低く、管路の多くは老朽化等のため随所で破損している。
このため、汚水による上水道や地下水汚染などの健康被害の拡大や汚水による
河川汚濁と悪臭の発生など深刻な環境汚染を引き起こしており、
地域住民の生活にも悪影響を及ぼしている。

ジョグジャカルタ市における下水道インフラ整備を阻害している大きな要因として、
①財政問題、②河川横断箇所や交通渋滞箇所などの施工困難箇所が多いこと、
③工事に対する住民の反対運動などが挙げられる。
さらに歴史的観光都市でもあるため、工事期間中の景観に配慮する必要がある。

また、中部ジャワ地震(2006年5月)が発生した際、
液状化によるマンホールの「浮き上がり現象」を生じていたことから
地表では確認されていない地下の管路の被害もあったと推測される。
既存のインフラが、このような災害によって大きなダメージを受けると
都市機能が麻痺し、震災直後の救命活動に支障をきたすと同時に、
多大な修復費用の支出が必要となり、もともと財政問題を抱えている
地方自治体の継続的な経済発展が阻害されることになる。
また、ライフラインネットワークの再建と維持管理には多大な費用がかかることから、
計画・建設・維持管理における長期的なコストダウンが求められる。

ジャカルタ市をはじめ、インドネシアの主要都市では上下水道のほか、
電気、通信、ガスなどの地下インフラの埋設が増加しており、
埋設工事における管路やケーブルの破損事故が増えている。
さらには、既設上下水道の更新工事の際、これらの地下インフラが障害物となるなど、
新たな社会問題となりつつある。このため、本調査では、
地盤情報やライフライン網の現状把握、
及びそのデータ管理に係る現状調査を実施することとした。

●調査目的

本調査の目的は、ジョグジャカルタ市における地盤情報や
ライフライン網の現状把握、及びそのデータ管理に係る現状調査を実施することである。

●調査内容

・国家開発企画庁(BAPPENAS)とのキックオフミィーティング

・ヒアリングおよび資料収集

・フィールド調査

・ジョグジャカルタ市におけるワークショップ

●調査団員

氏名 担当 所属・役職
島田 英樹 団長 九州大学大学院

工学研究院地球資源システム工学専攻 准教授
笹岡 孝司 推進工法 九州大学大学院

工学研究院地球資源システム工学専攻 助教
中川 英朗 地理情報システム 都市基盤・環境・資源センター

主任研究員
吉田 安廣 環境 都市基盤・環境・資源センター

研究員
川合 孝 地下レーダー探査 ㈱協和エクシオ

事業開発本部課長
荒木 紘一 ボーリング調査 NPO法人マイクロサンプリング

調査会 専務理事

●調査期間