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「バングラデシュ国ICTを活用したBOP層農民所得向上プロジェクト」の総括研修が実施されました。












宮島准教授の講義に聞き入る参加者
「バングラデシュ国ICTを活用したBOP層農民所得向上プロジェクト」は、
九州大学がJICAと契約して実施している草の根技術協力事業の一つで、
2010年7月から3年間実施されている農業のプロジェクトです。



本プロジェクトは2013年6月に事業期間が終了しますが、
これまで農民に普及啓発してきた農業技術の成果を振り返り、
確認するための総括研修が、2月4日、5日の二日間で開催されました。


会場は、日本の国際協力とも縁が深いダッカ近郊のボンガボンデゥ・シェイク・ムジブル・ラーマン農業大学。
研修には、プロジェクトの2つのモデル農村から、モデル農民約35人が集合しました。




女性グループも研修に参加



2月4日の午前中を中心に、参加者は本学熱帯農学研究センターから出席した宮島准教授をはじめとした
講師陣の説明を熱心に聞くとともに、農民自らの実践例も発表するなど活発な意見交換がなされました。



また、2月4日の午後には近郊のバングラデシュ国立農業研究所を訪問し、日本に技術研修に行ったこともある研究員から、
「ぼかし」肥料の作り方や、有機野菜の栽培方法などの説明を受け、農民もメモをとるなど技術の取得に余念がない様子でした。





農業研究所で研究員の説明に聞き入る農民達
プロジェクトを現地で支える尾崎調整員は、「本プロジェクトは、各農村に設置されたテレセンターからの営農情報を活用しつつ、
安全・安心な有機野菜を農民自らが栽培していくというもの。
プロジェクト開始当初は、慣れない作業に戸惑いがちな農民も多かったが、
今では自ら主体的に動くようになってきている。
今回の研修では、農民自身の活発な質疑にプロジェクトの成果を実感することができた。」と語ってくれました。




九州大学では、本プロジェクトを含む様々な事業で20年以上にわたりバングラデシュの農業、
そして農民の自立発展に向けて支援を継続してきました。今後もこれまで培ってきた良好な関係を維持しつつ、
さらなる関係の強化が現地からも期待されています。




同研究所での集合写真