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▼国際社会で活躍中の先輩から


●アジアで働くアーバンデザイナー

守山 健史

2010年3月人間環境学府都市共生デザインアーバンデザイン学コース修了

 

ミシガン大学への短期語学留学

  私は、大学3年の終わりに、短期語学留学事業(The 21st Century Challenges in Living Abroad Program, English):以下CLP-E*により、アメリカのミシガン大学に3週間留学をしました。当時は、交換留学がしたいものの、TOEFLの点数が足りないといった状況でしたので、CLP−Eで交換留学に必要な英語を身につけたいと考えていました。CLP-Eを通して、英語が完璧でない自分でも、海外でやっていけるという自信を手にし、また、共に留学した異なる分野の仲間達に、留学後も多くの刺激をもらうことが出来ました。

*注)CLP-Eは、2006年3月を以て廃止。

シンガポール国立大学大学院への留学

  CLP−Eの勢いそのままに、大学4年の春に交換留学プログラムに申し込み、 大学院1年の夏からシンガポール国立大学へ留学しました。なぜ、シンガポールへ留学しようと思ったかというと、当時の研究テーマが「アジアの街路空間」であったため、アジアの中心とも言えるシンガポールで学んでみたいと思ったからと、常夏の国シンガポールへの漠然とした憧れがあったからです。また、英語が公用語という点にも惹かれました。当時、九州大学大学院にてアーバンデザイン学を学んでいたため、シンガポール国立大学、Master of Arts (Urban Design):以下MAUDのコースにとても興味があり、留学期間中受講する全ての科目をMAUDの必修科目と合わせてとりました。

  MAUDは1年間のコースで、5つの都市デザインプロジェクトとその他の複数のクラスでプログラムが構成されています。私のクラスは総勢16人で、シンガポールはもちろんのこと、インドネシア、中国、フィリピン、ベトナム、ネパールから多種多様な学生が集まったクラスでした。デザインの授業は常にグループ作業であり、母国語の異なる学生と英語やスケッチによりコミュニケーションを取る必要がありました。英語が得意でなかった私には難しい部分が多かったものの、学生一人ひとりが異なる観点を持ち、経験談を交えながら意見するため、学ぶところの多い有意義な議論が出来ました。

  交換留学前期は、拙い英語で必死になって授業についていきました。すると、前期が終わった直後に、MAUDの担当教官から、正規入学の申し込みをすれば、交換留学後期の単位を正規単位として認め、交換留学終了後に前期科目を取り直すことでコースを修了させることが出来るとの提案を頂きました。その提案は、交換留学だけで終わりたくなかった私にとって、とても魅力的でしたので、すぐにMAUDに正規入学する事を決めました。MAUDで学んだものは、日本の大学院で学んだものよりも実践的であると感じていたため、卒業後に海外でアーバンデザイナーとして働くことまで含めて、具体的かつ現実的なビジョンを持って学ぶことが出来ました。

シンガポールでのインターンシップと就職活動

  MAUD修了後、 海外で働く自信をつけたいという思いから、2009年1月から3月までの3ヶ月間、Surbana International Consultantsという都市コンサルタントを行う会社で、アーバンデザイナーとしてインターンシップをしました。私が所属したSurbana Urban Planning Group:以下SUPGは、約40人ほどの部署で、都市計画やアーバンデザインを専門とする優秀な人材がアジア各国から集まっている部署でした。中国、東南アジア、中東、インド、アフリカなど、世界中でプロジェクトを行っており、インターンシップ時は、ルワンダにある都市のマスタープランを作成するプロジェクトや、中国・天津のエコシティ・プロジェクトに参加しました。
  2009年4月から2010年3月までは九州大学大学院に戻り、修士論文を書き終え、再びシンガポールに一週間滞在し、複数の会社にポートフォリオと履歴書を持って面接に行きました。インターンシップを通して私を良く知って下さっていたSUPGの上司の方の誘いもあり、最終的にSUPGを就職先として選びました。

インターンシップ時のSUPG懇親会

インターンシップ時のSUPG懇親会

アジアで働くアーバンデザイナー

  現在は、社会人4年目でSUPGにてアーバンデザイナーとして働いています。中国や東南アジアの都市への出張も年に5,6回程度あり、シンガポールを拠点にアジアの発展途上国で仕事をしています。現在、シンガポールには日本人のアーバンデザイナーや建築家が少ないので、日本から来られる都市計画やアーバンデザイン関係の方々とシンガポールのパイプ役になれる機会もあり、そういった点も含めて今の仕事にやりがいを感じています。今後は、この立場を活かして、日本の都市とシンガポールを繋ぐような役割がもっと出来ればと考えています。シンガポールを拠点に、仕事やプライベートで、日本の地方、アジア、世界の間をシームレスに動きながら、様々な形でのつながりや可能性を見いだしていけたらと思います。

今年のSUPG懇親会

今年のSUPG懇親会

旧正月のメインディッシュ_ローヘイ

旧正月のメインディッシュ_ローヘイ