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九州大学海外派遣留学生 最終報告書 |
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留学先大学名 |
ジョージア大学 (国名:アメリカ合衆国 ) |
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留学先学部名(またはプログラム名) |
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留学期間 |
2003 年 8 月 〜 2004 年 5 月 |
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学部/学府・年次 |
法学部 4年 |
3 年次〜 4 年次 |
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留学により卒業または修了が遅れる見込みの有無とその期間 |
有(期間: 1年 ) |
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遅れる見込みの方はその理由を書いてください (NO.に○印をつける) |
3.新卒で就職したいため |
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4.その他(具体的に記入) |
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卒業を遅らせないためにどのような配慮や工夫をしましたか? |
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進路の予定 |
1.就職 ( 時期: 4月から / 来年4月(予定)月から) |
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1.留学先大学について |
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授業(カリキュラム等)の概要について |
私はフランクリンカレッジという教養学部のようなところに配属されましたが、授業は基本的に何でも興味のあるものをとりました。私は九大では法学部ですが、アメリカで法律の勉強をしようとすると大学院にあたるロースクールに行かないといけません。学部生なら、政治系の授業はとることができます。私がとった授業の中にはビジネス専攻の学生しか取れないものもありましたが、それは交換留学プログラムを運営しているOIEのスタッフに相談して、とれるようにしてもらいました。授業は基本的に週3回50分(月・水・金)と週2回75分(火・木)で、大体3単位です。ダンスや体育の授業はそれぞれ2単位、1単位となります。 |
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留学先大学のサポート体制について (語学面/勉学面/精神面/住居・生活面など) |
語学については、まず交換留学生の応募資格としてTOEFL550点が要求されます。当然英語はできるものとして受け入れられるので、英語プログラムのようなものは交換留学生に対してはなく、普通のアメリカ人学生と同じように授業を履修しなければなりません。ただ550点なくても受け入れてもらえた場合、または自らが希望した場合にはALP(American
Language Program)という語学学校が大学内にあって、そこで英語の授業をとることも可能でしたが、2004年春学期でこの語学学校は、経営不振を理由に閉鎖されてしまいました。しかし、大学内ではネイティブスピーカーではない人向けに、ペーパーの添削をしてくれるところや特定の授業なら授業内容を一緒に復習してくれるところがあります。また、会話の面では教会などがサービスで行っている英語サークルのようなものを利用するのもひとつの手です。 勉学では、普通のアメリカ人と同じ内容のものを履修しなければならずかなり大変でした。ただ1・2年生向けの授業(1000〜2000番台)などは日本でいう高校生レベル程度ですし、テストも選択肢問題が多いので英語さえクリアできれば簡単だと思います。3年生向け(3000番台)ともなるとテストも記述式になってきてちょっと大変でしたが、授業の後わからないところをクラスメートに聞いたり、先生にもう一度説明してもらいに行ったりしていました。先生は質問に来る生徒にとても親切ですよ。 大きな大学ですので、留学生も当然多く、一人一人をケアする九大のようなチューター制度はありません。その分留学生の世話をする機関がすでにできています(学業に関してはOIE、生活面ではISLというオフィス、その他上記のような添削サービス等)。これらは自分から必要に応じて、必要に応じた機関に(違う分野に関してはとても冷たいので)働きかければ、すごく親身になってくれます。 |
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留学先大学に対する感想 |
第一希望の大学ではなく、前に行った人もいなくて、最初はわからないことだらけですごく不安でした。どこにあるのかもどんな大学かもよくわかっていませんでしたし・・・。でも行ってみるとジョージア州ではかなりの名門大学だったようでラッキーでした。典型的なアメリカの大学で、規模も大きく、日本人もほとんどいませんし(ジョージア州出身のアメリカ人がほとんどです)、環境も田舎ではありますが安全でよかったと思います。そんな中で1年過ごせて本当によかったです。学生も自分の大学に誇りを持っていて、私もそれに感化されてしまいました。アメリカ南部ということもあってSouthern
Hospitalityは健在です。みんな親切でfriendlyでした。アメリカの学生生活に浸りたい方にはお勧めです。 |
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同じ大学への留学を希望する人たちへのアドバイス |
UGAはフットボールが盛んなので、知らない人はルールを前もって勉強していくことをお勧めします。それからもちろん試合はスタジアムまで見に行ってみてください!英語の面で南部訛りを心配する方もいるかもしれませんが、確かにそれは存在します。でも私は「訛りがどうのこうの」という以前の英語力で最初行ったので、別に気になりませんでした。ちなみに聞き取れないほど激しく訛っているというのは、かっこよくないことのようでそういう人はごく少数で、そういう人でもこちらがわからないと言えばちゃんとわかるようにはなしてくれるので大丈夫です。授業はジョージア出身じゃない教授・スタッフが多いようで、まったく心配いりません。 アセンズという町は本当にいいところです。思いっきり楽しんでください。 |
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2.事前手続き(ビザ申請など) |
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ビザの種類 |
J-1 |
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ビザ申請先 |
大阪・神戸アメリカ総領事館 |
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必要書類、手続き方法 |
パスポート、I-20、ビザ申請料、申請書(DS-156, DS-158)、英文の預金残高証明書(自分のものではなかったため保護者の署名)、英文の成績証明書 これらを大阪の総領事館まで郵送。 |
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手続きに要した時間 |
1ヶ月くらい |
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その他必要な事前手続き |
大学の寮の申し込みと前金払い 航空券の手配 |
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3.日常生活 |
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日常生活の概要、感想 |
日々の生活は学校に行って、それから次の日の予習をするくらいでした。ご存知のようにアメリカの大学生は日ごろよく勉強します。去年できたSLC(Student Learning Center)は大きな自習室のようなもので、たくさんの生徒が勉強していました。コーヒーショップもあり、パソコンもかなりの数設置されています。普通は午前2時まであいていますが、テスト期間は24時間営業です。私も何度もお世話になりました。その他はたまに学内にあるジムに行ったり、社交ダンスのクラブに顔を出したり、寮の廊下でみんなと話したりしていました。 週末はみんな必ずといっていいほど飲んでいましたので、それに混ぜてもらったり、アトランタに遊びに行ったり、部屋でゆっくりしていました。アメリカではアウトドアスポーツが盛んで、ジムが主催するラフティングや乗馬ツアーにも参加しました。 |
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生活費(月額)及びおおよその内訳 |
寮費、食費は学期初めに全額払いますので、ほとんどお金は使いませんでした。必要なのは外食と買い物に行くときくらいで、月に$100未満(あまりお金を使わないほうなので) |
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日本から持参した方がよいもの |
ノート型パソコン、日本的なお土産(伝統的なものや特におもしろいもの)、インスタントの和食 たいていのものは手に入るので、現地で買いたくない物は持っていくくらいでいいと思います。アメリカは「大きくて安い」が基本です。小さくていいものは持参するといいのでは。 |
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これから留学する人への、日常生活(治安対策を含め)に関するアドバイス |
アセンズはアトランタから車で1時間強かかる田舎にあり、アメリカの大都市のように犯罪は多くありません。学内は学内警察がパトロールしていますし、無料のシャトルバンサービスも電話すれば利用できます。夜中1人でSLCから寮へ帰ったこともたびたびありました(徒歩5分でしたので)。学内で時々事件も起きてはいましたが、基本的に安全なところだと思います。気をつけて生活していれば大丈夫でしょう。 |
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4.住居、生活環境 |
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住居の種類(○印をつける) |
・寮 ・ホームステイ ・民間アパート ・その他( ) |
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住所/ 電話番号 |
416, Morris Hall, the |
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費用(月額) |
$1589/1学期(5ヶ月) |
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どのようにして見つけたか |
交換留学生は自動的に、その寮に入れられました。 |
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次期留学生に推薦できるかどうか、およびその理由。 |
建物は古いですが、寮の住人やロケーションは抜群です。しかし来年からはキャンパスの東にEast Campus Villageという新しい寮群がオープンして、留学生はそこに入ることになるそうです。1度見学に行きましたが、すごくきれいで1人ずつの寝室と共用のリビングがあります。ジムやダイニングホールも近くいいところです。これは本当にうらやましいです。 |
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留学生活を送る上で次期留学生に伝えたい地域情報、生活情報 |
アセンズは学生とパブやクラブの数が多く安全だということで、全米でも5本の指に入るパーティータウンだそうです。また、音楽の町としても有名で質のいいライブがかなり安く楽しめます。これらダウンタウンの情報は月1回発行されるFlagpoleという雑誌や学内新聞のthe Red & Blackでチェックしてみてください。 アジア系食材はアセンズでも手に入りますし、アトランタまで行けば在米日本人向けのスーパーもあります。また、アセンズのダウンタウンにもスシバーはあります。 |
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5.準備段階や留学中に役に立ったウェブサイト |
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サイト名 |
URL |
コ メ ン ト |
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The ISL office |
http://www.uga.edu/ http://www.uga.edu/isl/home.html |
大学の公式HP、大学内での情報はまずここにあるはず。UGAメールやwebCTもチェックできます。留学中に使いました。 留学生生活をサポートしてくれるオフィス。オリエンテーションを主催してくれるところで、行く前によくチェックしました。 |
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6.その他の特記事項 |
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私は小・中・高・大と日本で普通に暮らしてきて、海外で生活したことは一度もありませんでした。旅行がすきなくらいで、私の英語は大学受験の英語。読めて書けてもほとんどしゃべれませんでした。そんな私でもTOEFLの点数さえとれば、交換留学生になって向こうでの生活を楽しんで無事に帰ってきました。この点では私を選んでいただいた方に本当に感謝しています。自分の知らない世界を見るということは簡単なことではありません。海外旅行や語学学校に行くだけでは、その土地の人と触れあう機会は少なく、彼らの文化を全部理解するには不十分かもしれません。しかし交換留学は現地で普通の大学生として、彼らに取り囲まれて生活するのでそれを簡単に実現することができます。これから行く方は、語学だけではなく「自分の知らない社会」を見て、体験して帰ってきてください。それは同時に「自分の知っていること」も教えてくれるはずです。また、「交換留学してみたいけど・・・」と思ってる方、ぜひチャレンジしてみてください。こんなにいい機会はそうそうありませんよ。特に私のように今まで海外生活経験のない人にがんばってほしいと思います。私が知る限り(といっても少ないですが)では、やはり海外経験のある人が交換留学しているケースは実際多いです。確かにTOEFLの点数は少し高いハードルかもしれませんが、それさえクリアできれば道は開けます。私は海外経験のない人こそ、この留学は有意義ですばらしいものになると思います。がんばってください。 |
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