九州大学の国際戦略

戦略的パートナーシップ

「Kyushu University VISION 2030」において、九州大学は組織的な国際協働を通じて、国際頭脳循環のハブとなることを目指しています。
この実現に向け、海外大学などとの教育研究連携の強化のため、通常の大学間協定の枠組みを超える「戦略的パートナーシップ」を構築しています。

戦略的パートナーシップ:
大学間交流協定を超え相互により高いパフォーマンスを生み出すことで、国際的なプレゼンスを向上させる。特に顕著な交流実績がある海外大学との間に締結。

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC):2019年~


カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(WPI-I²CNER)を中核とした研究交流、ならびに2014年に締結した大学間交流協定(学生交流・学術交流)の実績と将来性を踏まえて、戦略的パートナーシップを締結。両大学で5つの重点分野を選定し、それぞれの機関から資金を出し合ったマッチングファンドにより、共同研究を推進。これに加えて、医学・農学分野での連携も始まっています。

1 データサイエンス/データマネジメント・キュレーション(数学を含む)
2 環境経済
3 人文科学
4 図書館学
5 スマートグリッド・持続可能エネルギー

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国立台湾大学(NTU):2023年~


2001年以降、大学間レベルでの学生交流を推進。また、両大学の図書館どうしが学術交流協定を締結するなど、研究交流も重ねており、その流れで2009 年に大学間での学術交流協定、2014 年には現在の形式での大学間学生交流協定も締結しました。
2019 年、2020年には「NTU-Kyushu コロキアム」を開催するなど、コロナ禍の困難も乗り越えながらの交流の結果、戦略的パートナーシップを締結しました。
両大学のイニシアチブにより、九州・沖縄地区の国立大学と台湾の大学群での国際連携(KOOU-UAAT)にも繋がっており、戦略的パートナーシップを軸にした国際展開の活動の幅が広がっています。

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3大学連携 – UNIQ Trilateral Alliance

2024年2月に、九州大学、UIUC、NTUの3大学により、連携センターを設置する覚書に署名。世界的なトレンドとして戦略的パートナーを設ける大学は増えていますが、複数の戦略的パートナーが連携する形は非常に珍しいものです。
2024年11月にはUIUCにて3大学から約30名の研究者を集め、都市のサステイナビリティに関するワークショップを開催。気候変動など都市環境を取り巻く問題解決に向けたディスカッションにより、各大学の知見を共有しました。今後も、3大学協働による対面ワークショップ、シードファンド事業などを通じ、教育・研究の交流促進によるパートナーシップの一層の強化を図っていきます。