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MJIIT-JUC合同国際会議で九大生が最優秀学生論文賞を受賞

 2016年9月6日と7日の2日間,マレーシアの首都クアラルンプールにおいてマレーシア日本国際工科院 (Malaysia-Japan International Institute of Technology, MJIIT) と (*1)本学を含めた日本の26大学からなる同工科院を支援するコンソーシアム (Japanese University Consortium, JUC) との合同国際会議Malaysia-Japan Joint International Conference (MJJIC 2016) が開催されました.本会議は,MJIITとJUCが毎年マレーシアと日本と交互に共同開催しているもので,2012年より始まり,今回で5回目となります.
 本会議にはマレーシアの大学およびJUCに加盟している日本の大学の研究者および学生が参加しました.機械工学,電気工学,環境工学に関する研究発表が合計80件以上あり,本学からは計4件の発表を行いました.6日の夜に催されたバンケットでは,優秀な研究を行った学生に贈られるExcellent Student Research Awardが発表されましたが,機械工学のトライボロジー (*2) に関する発表を行った本学大学院工学府水素エネルギーシステム専攻修士2年生,西田一樹さんが見事その栄冠を獲得しました.西田さんは「この度はこのような賞を頂くことが出来て大変嬉しく思います.また,海外での発表機会を与えて頂いた先生方に深く感謝致します.今回の受賞を励みに,今後も研究活動に勤しみたいと思います.」と受賞後の感想を語ってくれました.



      
*1 マレーシア日本国際工科院 (Malaysia-Japan International Institute of Technology, MJIIT)
 1982年に当時のマレーシア首相であったマハティールの提唱により開始された「東方政策」の集大成とし,マレーシアに日本型の工学系教育を行う大学を設立する構想を起源とする.マレーシア工科大学 (Universiti Teknologi Malaysia, UTM) 内に独立性の高い、大学院に重点を置いた学術機関(工科院)として設置され,2011年9月12日に学部生約70名,大学院生約30名を受け入れて開校した.

*2 トライボロジー (Tribology)
 摩擦,摩耗,潤滑など,相対運動しながら互いに影響を及ぼしあう固体表面間で起こる現象と関連する実際の問題についての科学と技術を包含する学問分野.さまざまな機械における摩擦の低減や,耐摩耗性向上などの技術を通じて,省エネ・環境問題に貢献している.