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【2025年9月実施】スウェーデン・カロリンスカ研究所への保健学科学生派遣

昨年に続き、今年も9月14日から24日にかけて、本学医学部保健学科検査技術科学専攻の学部生1名と医学系学府保健学専攻(修士課程)の学生1名がスウェーデン・カロリンスカ研究所(大学)を訪問しました。

本専攻では、臨床検査学の10年後、20年後を見据え、未来志向の教育を推進しています。新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を経て、国際的な医療対応の重要性が高まる中、グローバルに活躍できる臨床検査技師の育成は、ますます重要な課題となっています。

しかしながら、臨床検査技師の教育制度は国によって大きく異なり、例えば米国では、大学の学部教育ではなく、検査項目ごとに専門機関が教育を担うケースもあります。そのため、学部教育として臨床検査技師を育成している本学にとって、学生の国際交流において適切なカウンターパートを見つけることは容易ではありません。

こうした状況の中、スウェーデンでは本学と同様に臨床検査技師の教育が大学の学部レベルで行われており、制度面での共通点があることから、昨年度より、同国の医療研究・教育では最高峰のカロリンスカ研究所(大学)臨床検査学部へ学生派遣を開始しました。

今回のプログラムでは、学生たちは授業・実習・ラボツアーに参加し、日本とは異なる医療制度や教育内容、そしてそれらを支える考え方に触れる貴重な機会を得ました。また、本学同窓生のご協力により、カロリンスカ大学病院で活躍する日本人医療関係者との懇談も実現し、現場の声を通して文化や働き方の違いを学ぶことができました。

このスウェーデン滞在は、参加学生にとって視野を広げ、将来のキャリアを考える大きなきっかけとなりました。本学医学部保健学科では、今後も国際交流の機会を積極的に提供し、国際社会でリーダーシップを発揮できる人材の育成に取り組んでまいります。


   

昨年度の実施報告
「カロリンスカ研究所及びウプサラ大学へ保健学科の学生を派遣」
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/topics/view/2152/

保健学科HP
https://www.shs.med.kyushu-u.ac.jp/EN/index.html